発達障害
学校や職場などで「周囲とうまく合わせにくい」「同じミスを繰り返してしまう」「人との関わりで疲れてしまう」——。
そのような生きづらさを感じている方の中には、発達特性が関係している場合があります。
当院では、発達障害の診断や治療だけでなく、環境調整や福祉サービスの利用を含めた相談を行っています。
患者様一人ひとりが自分らしく過ごせるよう、日常生活の工夫や職場・学校でのサポート体制づくりなどを一緒に考えてまいります。
ADHD
注意欠如多動症(ADHD)は、注意のコントロールや行動の抑制が難しいという特性があります。
「集中が続かない」「落ち着かない」「思ったことをすぐ口にしてしまう」などの特徴がみられます。
大人になってから気づくケースも少なくありません。
「不注意」の特徴例
- 活動に集中できず、気が散りやすい
- 物をよくなくす、提出物や約束を忘れやすい
- 優先順位をつけるのが苦手
- 段取りがうまく立てられない
「多動性・衝動性」の特徴例
- 落ち着いて座っていられない、そわそわする
- 会話中に相手の話をさえぎってしまう
- 順番を待つことが苦手
- 思いつきで行動して後から後悔することが多い
これらの特性は「性格の問題」ではなく、脳の働きの特性によるものです。
環境調整や生活習慣の工夫、薬物療法などを組み合わせることで、生活のしづらさを軽減できます。
ASD
自閉スペクトラム症(ASD)は、対人関係やコミュニケーションの取り方に特徴がある発達障害です。
「人との会話が疲れる」「空気を読むのが難しい」「自分のペースを崩されると強いストレスを感じる」などの形で現れます。
ASDの主な特徴例
- 言葉や表情、視線など非言語的なやり取りが苦手
- 相手の気持ちを読み取るのが難しい
- 興味・関心が特定のことに集中する
- 音・光・匂いなどに対して過敏、または鈍感
- 手先の不器用さや運動のぎこちなさがある
- 物事のルールや手順を守ることに強い安心感を感じる
ASDの方は、得意なことと苦手なことの差が大きい傾向があります。
その特性を理解し、強みを活かす環境を整えることで、生活や仕事のしやすさが大きく変わります。
サポートの方針
当院では、特性の理解を深める心理教育、学校・職場への環境調整の助言、福祉サービス(放課後等デイサービス・就労支援事業所など)利用の相談、必要に応じた薬物療法などを行い、長期的なサポートを心がけています。
発達障害の確定診断にあたっては、心理検査(WISC、WAISなど)による客観的な評価が重要となります。
当院ではこれらの検査を実施しておりませんが、必要に応じて外部の専門機関(自費)をご紹介いたします。
すでに他機関で検査を受けたことがあり、結果をお持ちの場合は、その資料をもとに判断させていただくことも可能です。
検査の結果を踏まえて、支援方針を一緒に考え、患者様がより過ごしやすい環境を整えられるようサポートいたします。
